2024-2025年度 ガバナー
夏見良宏(丸亀RC)
テーマ 「インパクトをもたらそう 青少年に夢を」
2024-2025 年度RI テーマと地区運営方針
国際ロータリーのステファニー・アーチック会長は、 2024-2025年度会長テーマ「ロータリーのマジック」 (The Magic of Rotary) を発表し、 多くの人びとを救うロータリーの力を認識してこれをさらに広げるよう呼びかけました。
2024-2025 年度 RI 会長 ステファニーA.アーチック氏スピーチの概要は次の通りです。
2024-2025 年度RI 会長
ステファニー A. アーチック氏スピーチ概要
ロータリーの マジック
「The Magic of Rotary」 は、 私たちがロータリーの魔法を理解し、活用することで、より意義のある活動を行い、より大きな影響を持つことを促します。 私たちはロータリーの魔法を信じ、行動し、共有することで、地域社会や世界に素晴らしい変化をもたらすことができます。 ロータリーの行動計画を推進し、継続と変化のバランスを取り、平和のために活動するよう会員に促しました。
アーチック氏はさらに、ポリオ根絶へのコミットメントについても繰り返し触れ、ポリオ根絶のために全力を尽くすよう求めました。
ロータリーのビジョンと行動計画
ロータリーのビジョン声明は、世界全体で100万人を超える人たちの意見を基に、 意欲と積極性を引き出 し、ロータリーを未来へと導く一つのビジョンとして、2017年6月にロータリー理事会と財団管理委員会によって承認されました。そして、翌年、2018年6月、ビジョン実現のための新しい行動計画を形作る戦略的優先事項と目的が、理事会と管理委員会によって承認され、新たな行動計画の土台となる4つの優先事項が定められたのです。
- ロータリーのビジョン声明
『私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています。』
- ロータリー行動計画
2018年、ロータリーはビジョン実現に向け、その歴史において重要な新しい章へと踏み出しました。あらゆる活動をより効果的に行い、ロータリーのストーリーをより効果的に伝えるための戦略的な指針となる「行動計画」を立ち上げたのです。
(ロータリーの行動計画の重要性については、ステファニー A. アーチック氏がRI戦略計画委員会委員長時の「戦略計画委員会からのメッセージ」に書かれています。) (別添)
すべては行動計画のために
国際協議会において、ステファニー・アーチックRI会長エレクトは、 2024-2025年度会長テーマ 「ロータリーのマジック」 (The Magic of Rotary) を発表しました。 しかし、これまで同時に発表されていた会長イニシアチブの発表はありませんでした。
- RIコミュニケーション委員会報告
2023年10月の会議で、コミュニケーション委員会は毎年新しい会長テーマを実施するというロータリーの伝統がロータリーの全体的なブランドアイデンティティの維持に悪影響を及ぼし、一般市民に対して一貫したメッセージを発信する上でさらなる課題を引き起こしていると指摘しました。 同時に、委員会は会長の年次テーマに代えて、行動計画に基づいた会長メッセージを複数年度にわたって作成することを推奨しました。
- 2025-2026年度から毎年の会長テーマとロゴの作成を廃止 RI理事会決定
理事会はこれを受け、
- ロータリー年度(2025-2026年度) から複数年にわたる、 行動計画主導の会長メッセージをコミュニケーション委員会と戦略委員会が提案し、 理事会が承認する枠組みを承認する。
- 2025-2026年度から毎年の会長テーマとロゴの作成を廃止することを、決定しました。
クラブ運営に大幅な柔軟性
2016年規定審議会において、創立以来積み上げてきたロータリーの様々なルールが、 急激な社会変化に対応できるルールに改定されました。 ジョン・F・ジャームRI会長の 「潮目が変わった」との発言は今も記憶に残ります。
具体的には、2016年の規定審議会、2019年の規定審議会において、
- 入会 会員身分の条件を簡潔化
善良で、高潔性、リーダーシップを持ち、良い評判を受け奉仕の意欲のある成人とする。
その他の従来の条件はすべて削除。
- 例会
出席要件を満たさなかった会員の終結に関する方針を変更。
最低1ヵ月に2回は例会を開催。
- メークアップ期間
例会の前後2週間以内というメークアップの期間が、 同年度内に変更されました。
- 職業分類の制限を廃止
- ローターアクトクラブのRI加盟
ローターアクトクラブも国際ロータリーの加盟クラブとなりました。
- 出席報告
クラブが地区ガバナーに月次出席報告を提出する義務は廃止されました。
これら一連の変更もまた、「ロータリーの伝統がロータリーの全体的なブランドアイデンティティの維持に悪影響を及ぼし、一般市民に対して一貫したメッセージを発信する上でさらなる課題を引き起こしている」との指摘の中で、すべては行動計画のための準備だったのかもしれません。その上で、2024-2025年度は、変化が終わり、新しい章への準備も整い、 本格的行動計画スタートの年と理解します。
四つの優先事項
一世紀以上前、ロータリーは、人と人とのつながりを礎とする奉仕のリーダーシップというモデルの先駆けとなりました。そのモデルは、今日も強さを保ち続けています。一世紀前と違うのは、人と人とのつながりがグローバルに広がったことです。今日のロータリーは、地域社会のニーズに応えるために手を差し伸べるだけでなく、国境、 世代、言語、文化、歴史的な違いを超えて、 よりよい世界への希望を生み出しています。
国際ロータリーは、ロータリーの今後の100年を思い描き、「より大きなインパクトをもたらす」、「参加者の基盤を広げる」、「参加者の積極的なかかわりを促す」、「適応力を高める」という四つの優先事項を柱とする行動計画を立てました。
以上の中で、国際ロータリーは2024-2025年度の行動計画の共同目標を次のように定めました。
国際ロータリー 2024-2025年度 行動計画の共同目標
優先事項1 「より大きなインパクトをもたらす」 の目標
- ポリオを根絶し、ロータリーの役割を強調し、 ポリオのない世界のための計画を立てる。
- ロータリー財団への寄付全般を増やし、2025年までに20億2,500万米ドルの恒久基金を築く。
- クラブ、地区、 国際レベルで、地域社会の調査およびプロジェクトとプログラムの測定を奨励する。
優先事項2 「参加者の基盤を広げる」の目標
- クラブとロータリーファミリーの多様性、公平さ、 インクルージョンを育むための活動を推進する。
- 既存の関係を強化し、 ロータリーの行動計画に沿った新たなパートナーシップを築く。
- 革新的なクラブと新しい参加経路を確立し、発展させる。
- 地元と海外の地域社会におけるロータリーと会員のインパクトに対する認識と理解を高める。
優先事項3「参加者の積極的なかかわりを促す」 の目標
- 会員のニーズに応え、 会員維持率を高めるためにクラブを支える会員参加のためのツールを充実させる。
- 参加者、特にロータリークラブとローターアクトクラブ間の協力とつながりを強化する。
- 職業上のつながりを育み、 リーダーシップスキルを養うためにロータリーを通じて提供される機会を紹介する。
優先事項4「適応力を高める」の目標
- より大きな協力と運営効率を促進するための革新的なアプローチを試行することにより、地域の適応力を支える。
- ロータリーのリーダーシップとガバナンスにおいて、多様性、公平さ、インクルージョンを支援する。
エンドポリオ
- エンドポリオは国際ロータリーと財団の最重要行動計画の一つです。
『ロータリーは、過去35年以上にわたりポリオ根絶活動を行ってきました。 ポリオを世界からなくすという私たちの目標は今、達成まで本当にあと少しのところにきています。世界ポリオ根絶推進運動(GPEI)の立ち上げ当初からのパートーナーとして、ロータリーは、 1979年にフィリピンの子どもたちに予防接種を実施したときから始まったこのプログラムを通じ、ポリオの症例を99.9%まで減少させることに貢献してきました。
ロータリー会員はこれまでに26億ドル以上と無数のボランティア時間をこの活動に捧げ、122ヵ国の35億人近い子供を、身体まを引き起こすポリオから守ってきました。ロータリーのアドボカシー活動は、この取り組みへの各国政府による10億ドル以上の寄付を確保する上で重要な役割を果たしました。今日、ポリオがまだ存在する国(常在国)はアフガニスタンとパキスタンのみとなっていますが、その他の国々でもポリオのない状態を維持していく必要があります。ポリオ根絶活動を今やめてしまうと、10年間のうちに、毎年ポリオによって身体まひとなる子供が20万人になると予測されています。』
国際ロータリー第2670 地区の
テーマと地区ビジョン/ 中期計画・年次計画
地区テーマ:インパクトをもたらそう 青少年に夢を
- 海外からの声に「日本には何でもある。 無いのは 夢と希望だ。」と揶揄されることがあります。 責任 の一端は、 先を生きる私たちにもあります。 大谷翔平選手が、日本国内の全小学校に野球のグラブ約6万個を寄付することを発表しました。 未来を担う子どもたちへの行動に世界中から称賛の声が 寄せられている、というニュースを目にしました。その中で大谷選手は、「プレーする側としては夢を与えようと、元気を与えようとは全く考えていない ので、そう受け取ってもらえればうれしいかなと 思って毎日頑張っています。」 と、 インタビューに答えていました。 私は、2024-2025年度ガバナー方針を「インパク トをもたらそう 青少年に夢を」としました。 世界は大変困難な時代にあります。 だからこそ、今を生きる私たちは、この地球を守りながら、 平和で、青 少年が将来に夢や希望が持てるようなツールを提供 する必要があります。 ただ、そこには、夢を与えよ うとか、希望を与えようとかではなく、 自然とそう 受け取ってもらえるようなインパクトのある事業が必要です。 ミネリアル世代やZ世代に代表されるように若者 は経済第一主義から、文化を大切に生きていく生き方、日々をエンジョイする生き方へとその価値観を 変化させながら逞しく生きています。国は、新学習指導要領の中で、「グローバル化や 人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、予測 困難なこれからの時代、子供たちには自ら課題を見 つけ、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動し、 よりよい社会や人生を切り拓いていく力が求められ ます。 学校での学びを通じ、子供たちがそのような 「生きる力」を育んでもらいたい。」としています。 子供たちは、社会の変化を見据えた新たな学びへと 進化しているのです。 以上のことを踏まえ、2024-2025年年度地区とクラブの共同目標及びガバナー方針を「インパクトをもたらそう 青少年に夢を」としました。各クラブには「青少年に夢を」を行動計画の基盤におき、「より大きなインパクトをもたらす」、「参加者の基盤を広げる」、「参加者の積極的なかかわりを促す」、「適応力を高める」という四つの優先事項の柱とした事業をお願い致します。2670 地区全員の力で、次の世代が輝ける社会実現のために、ロータリアン、ロータリーファミリー、 すべての皆さまのご協力を心からお願い申し上げます。
■次期RI テーマと地区運営方針の理解と推進
■組織の簡素化
■ DEI の推進
Diversity(多様性) Equity (公平さ) Inclusion (インクルージョン)
■END POLIO ポリオのない世界を 「世界ポリオデー」への参加
■公共イメージ向上への積極的取り組み 会員増強・退会防止への積極的取り組み
■新クラブをつくろう (新クラブ結成推進委員会 の設置
■ 危機管理委員会の設置と「ロータリアンの行動 規範」の周知
■クラブビジョンと行動計画の推進 クラブセントラルの活用
■各委員会へのサポート
■ロータリー財団への協力
■ 米山記念奨学会への協力
■RLI の新設 情報提供
■親睦を大切に
2024–2025年度 活動目標
(数値はクラブ3年計画の具体的目標によって変わります)
◆会員数 : 3000名以上 (2023年11月 2868名)
◆新クラブ設立 4クラブ以上(2023年11月 74クラブ)
◆女性会員比率:10%以上300名以上 (2023年11月 211名 7.4%)
◆My ROTARY 100%
◆ローターアクトク ラブ新加盟1クラブ以上
◆インターアクトクラブ新加盟1クラブ以上
◆ロータリー財団への協力
・寄付ゼロクラブ0の達成
・年次基金 150ドル/人
・ポリオプラス目標 40ドル/人
・ポリオプラスソサエティへの加入促進
・ポールハリスソサエティへの入会 16名以上 (ベネファクター 1,000ドル)
・恒久基金への寄付 冠名基金2.5万ドル1件以上
・大口寄付1万ドルへ4件以上
・DDF の活用協力
◆ロータリー米山記念奨学会への協力
・寄付ゼロクラブ 0 の達成
・寄付目標(普通寄付+特別寄付) 10,000円/人以上
・普通寄付目標 6,000円/人以上
夏見ガバナープロフィール
氏名
夏見 良宏 (なつみ よしひろ)
生年月日
1955年9月21日
パートナー
夏見 まみ(なつみ まみ)
所属RC
丸亀ロータリークラブ
職業分類
歯科・口腔外科
現住所
香川県丸亀市郡家町1476-3
学歴
明海大学歯学部(1981年卒)
明海大学歯学部学位記受領・歯学博士 (1988年)
職 歴
- 夏見歯科医院開設(1989年) その他朝日大学歯学部客員教授 明海大学客員講師 日本顎咬合学会元理事長
ロータリー歴
2002年10月 丸亀ロータリークラブ入会
2017年~2018年度 丸亀ロータリークラブ会長
2019年~2020年度 国際ロータリー第2670地区 香川第II分区ガバナー補佐
2021年 2022年度 国際ロータリー第2670地区 ガバナーノミニー・デジグネート
2022年~2023年度 国際ロータリー第2670地区 ガバナーノミニー
2023年 2024年度 国際ロータリー第2670地区 ガバナーエレクト
受賞
マルチプル・ポール・ハリス・フェロー